MY POEM COLLECTION
心を詠う、心を洗う
花には花の心

落ち葉には落葉の心

花をたたえる人あれば

落葉に涙する人あり

喜び憂える人の心

知るや知らずや

花はただひたすら咲き

落葉はただ風に舞う
いい旅していますか?

私は最高の旅をしています。

いい人にたくさん出会いました。

すばらしい恋もたくさんしました。

他人を裏切ったり

裏切られたりもありました。

たくさん泣きましたしたくさん笑いもしました。

すべてのことにありがとうです。

いい旅してますか?

私は最高の旅の途中です。

もうそろそろ私の旅も半ばでしょうか?

想い出好きな人たちに話してみたくなってきました。

やっぱり自分を憶えておいて欲しいからでしょうか?

足はまだ疲れていません。

あなたはいい旅していますか?

私は最高の旅をしています。
に立つと  わたしは少年はかえっていた

蛇行する 白い流れが

盆地を 二分している

手前のすそ野にはすでに

夕影が 広がって

ポツポツと 月見草色の明かりが灯り始めた

あの灯かりの中に人がいる

家族がある そして小さな村がある

川べりの村ですごした 少年の日々が

今 夕影の中から湧き上がってくる

駆け下りて行きたい 舞い降りていきたい

やがて盆地は ふかい闇の底に

沈んでいくのです

私はふるえる心をおさえながら

麓への道をくだっていった
若いころに書きとめた、つたない詩や
また、本(『詩とメルヘン』やなせたかし)から書き写したぼくの心にとまった他人の詩・・・など。
また一つかりが消えた
ぼんやりと窓辺にもたれて
手紙さえ出す人もな暗い道を眺めていた
汽車の音が 窓をたたいて
遠い昔に 私を連れ去る

誰かが歌っていた悲しいあの歌
今も消せないまま歌い続けるのでしょうか。

あの人は今も元気で 住みなれた街にいるのか
幸せに近づく時はいつも心沈むけど
私を育てたやさしい人たち
私を恨んで生きてる人たち
たとえつらくても生きていくのか?
この手を握りしめ歩いていく
いつも同じ一日が いつものように過ぎたとき

心の中を吹き抜ける冷たい風は何だろう

季節の闇で 首筋の色とともに

少年は 男に 姿を変えていく

背中にぬらすひとすじの 熱い命のときめきに

少女はそっと指をかみそれから無口になっていく

黒髪の匂いとともに

少女は女に 顔を変えていく

男と女になる前のほんのわずかの一瞬を
 
揺らめく心でうけとめてやがて巡りあう

青春のかがやきと

美しき出逢い

美しき決別・・・
少年の頃 一

戦争はもう終わっていた

ぼくが少年の頃

かごしまの空は高かった

ぼくが少年の頃

鴨池に動物園があって像がいた

ぼくが少年の頃

家にパリというシェパードとタマという三毛猫がいた

パリはよく吠える犬で

その声は今でも僕の耳に残っている

ぼくが少年の頃

山で椎の実を採ってきて家で炒って食べた

ぼくが少年の頃

学級委員の選挙があって

僕はいつも二票で落選した

一票は自分で入れたけど

もう一票は誰が入れてくれたのだろう

先の尖った鉛筆で丁寧に

僕の名前が書いてあった

「男じゃないなぁ」と思った。

少年の頃二

少年の頃ぼくは
北風の吹く間じゅう
春がくれば
花が咲けば
・・・とあこがれていた。


春が来て  花が咲き
稲荷川の水がぬるむ頃
糸ウナギとりが
ぼくの心をウキウキさせた

少年の頃
祇園の洲にはアメリカ人がいた
白ペンキに囲まれた家には
庭にプールもあった
青い目の子供が遊んでいた。

糸ウナギの入った空き缶をもって
青い目の子供たちを眺めていた

やがて春の一日が終わる頃
とても好きな歌があって
口ずさみながら家路へむかった

「春の小川はさらさらゆくよ〜
 岸のスミレやれんげの花も〜」

アスファルトが春の陽にやけ
裸足の足にペタペタ付いた

長く伸びた影法師を追いながら
サンマの匂いのする
我が家へと急いだ
少年の頃三

僕は
小学校へしばしば

汚れた服を着て通った

ある日、国語の時間に、劇の台本をやることになった

ひよこの役をあてられた

ちょっぴり嬉しかった

僕は自分の声が好きだったし
 
相手役の女の子も僕のお目当ての子だった

きっと上手く出来るに違いない、

みんなの拍手が聞こえるようだった

みんなの前に出て 教科書を読もうとした時

「きたねぇひよこだナ〜」

 教室中がどっと笑った

僕はひとりだまったまま立っていた

先生の注意する声も 耳に届かなかった

ただひとり

だまったまま立っていた
重すぎる荷物を片手に

体を傾けながら歩いていた

通りすがりに誰かが言う

「何を持っているの?」

「後悔です・・・・・」

そうつぶやいたとき

こらきれずにこぼれてしまった涙だけど

まだ道のの途中だから

止まっちゃいけない

でも来年も

こんなだったらどうしょう
分からないのです・・・・・
なぜ、貴方が離れていくのか?
あんなに長い時をかけて
わたしたちは知り合い
やっと私が おずおずと
窓を開けたというのに・・・
なぜ?あなたは
引き返してしまうのですか?
わからないのです・・・
初めてのくちづけは
夢よりも甘くせつなくて
あなたは「ごめんね」などと
言わなくてよかったのに
涙が落ちたのは
悲しかったからではないのです
 
何もかも初めてのことで
わたしはあなたを
ひきとめるすべも分からないのです
ただ分かっているのは
あなたを愛しはじめたということを

確かな愛なんてものを信じていた私
風花の舞う頃になると
私は貴方のことを思い出します

凍える指をからませながら
最終電車を見送りながら
口笛なんか吹きながら・・
「二人ぼっちって淋しいね」
つぶやく貴方の鼻の頭に風花が・・

私はおかしくなって
クスッと笑いました

私は今 ひとりぼっち
誰に笑いかければいいの?
確かな愛を信じていた
 私自身にでしょうか?
続きはしばらく先になります。